吉田神社(京都府)内にある菓祖神社には、田道間守命と林浄因命2人の神様が「菓子の祖神」として祀られていており、京都を中心に全国の菓子問屋や和菓子職人、パティシエなどお菓子業界の方から信仰されています。
菓祖神社概要
正式名称 | 菓祖神社 |
所在地 | 京都市東左京区吉田神楽岡町30 吉田神社内 |
電話 | 075-771-3788(吉田神社) |
アクセス | 京都駅から市バス (206)「京大正門前」下車 (17)「京大農学部前」下車 いずれも徒歩5~7分くらい |
御祭神
- 田道間守命(たぢまもりのみこと)
- 林浄因命(はやしじょういんのみこと)
田道間守命
田道間守命※1は、「古事記」や「日本書紀」に伝わるお菓子の神様。垂仁天皇の命を受け、海の向こう「常世(とこよ)の国」にある「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)※2」を探す旅に出て、果物の祖※3といわれる橘(みかんの原種)を日本に持ち帰ったといわれています。
※1.日本書紀には田道間守命、古事記では「多遅摩毛理」「多遅麻毛理」と表記。
※2.「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」は、食べると歳を取らずに長生きができると考えられていました。常世の国は今の中国南部~インド方面です。
※3.果物は昔は「果子(かし)」と呼ばれていました。
生誕地である兵庫県豊岡市の中島神社の分霊として、吉田神社(京都府東左京区)、橘本神社(和歌山県南海市)太宰府天満宮(福岡県太宰府)など全国各地で祀られています。
林浄因命
林浄因命は、日本で初めてまんじゅうをつくったとされる人。
中国浙江省の人で、貞和5(1349)年に来朝し漢國神社(奈良県奈良市)の社頭に住まれ、日本で初めて饅頭(まんじゅう)を作られたといわれています。
おまんじゅうの神様なんてかわいい!
由緒
田道間守命は第11代垂仁天皇の命を受け常世の国の非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)を日本にもたらした。林浄因命は初めて餡入りの饅頭を作り広めた。古来、二神は菓子の祖神(あやがみ)として、また、広く文化の紙として崇められる。京都菓子業界の総意により菓祖神社創建奉賛会が結成。昭和32年11月11日鎮祭。
尚、詮義により菓子関係功労物故者の例を逐次相殿神として奉斉。
祭礼日
春季大祭 4月19日
秋季大祭 11月11日
節分で有名な吉田神社ですが、お菓子の神様にもお参りしてみてくださいね
≪参考サイト≫
吉田神社
漢國神社
京都府菓子卸商業組合
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